はじめての110ばん

いやぁ。昨晩は姉のアドバイスのおかげで、またひとつ大人になれました。電話機で110を押したのって、きっと人生で初めてだ。


それにしても、「お隣が騒がしいんです」と連絡したあと警察が注意しにきてくれるのを待つあいだ、妙な興奮状態でした。むしろもっと騒がしくなれば良い、と思った。それでおまわりさんにこっぴどく叱られてしまえ、と。
なんというかね、夏の夜、自分の腕の血を吸う蚊をじっと見つめているような感覚に似ていました。ちゅうちゅうとうれしそうに吸う蚊、赤く膨れていくその腹を見ながら、「こいつが満足した瞬間に・・・!」というような、あの気持ち。「何も知らんとちゅうちゅうちゅうちゅう・・・ばかめ!」という、あの気持ち。人間って残酷ねぇ。


ま、隣のニイチャンネエチャンたちは警察に注意されたあとも、やむなくして合唱を再開させたわけですけれども。いいんです。借主が胸のうちで「これからは大勢呼ばないほうがいいな」って誓ってくれればいいんです。昨日はもう、注意されてもみんなで輪になって酒飲んでるから盛り上がるほかなかったと思うんだけど。ばか騒ぎしているところを注意されるというのもまた思い出のひとつだで(と姉が言っていた)。


でも私も気をつけんとな。来年からはバシバシ友だち呼んで、お鍋大会とか飲み会とかたくさんやろうと思ってたけど、これはお客さんは1回につき1人しか呼ばないほうがいいかも。3人以上になると声が大きくなってしまうもんね。都会の住宅事情。