上原ひろみ『ブレイン』

各方面から蔑ろにされてる気がした1日。明日は誕生日だけど軽く死にてぇなー、とうなだれてアパートに帰ったら、Amazonからのお届けものが小さな郵便受けにねじこんであった。

ブレイン

ブレイン

昨年10月に放送の『夢・音楽館』(矢野顕子上原ひろみイッセー尾形出演)を見逃し「誰か見してー」とあきらめ悪く当日記で叫んだ甲斐あって、親切な方に番組録画ビデオをいただきました(ありがとうございました!)。
それで番組を観た感想ですが、・・・・・・「泣いてしまった」と書いただけじゃ足りないな・・・。でもとにかく彼女たちの演奏に涙の玉がふくらんでは落ちて、でも音を取り逃がしたくなかったので、落ちた涙もふかず、鼻もすすらずに聴いていました。
手のひらに心臓を抱えているのか脈を打つように弾くピアノの音が、無邪気かと思えば包容力があり、斬新かと思えばhomeの音で包んでくる。
矢野顕子上原ひろみの楽曲や演奏法を「似ている」というと語弊があるけど、きっと彼女たちは「楽しい」「気持ちがいい」と感じる音のラインが同じ波形を持っているんだろうなぁと思った。番組を見終わって、すぐにAmazonを開いた。
番組では、矢野顕子イッセー尾形が見守る中、上原ひろみが自身の曲『Green Tea Farm*1』のさわりを弾いてみせるという一場面があって、そのときの上原ひろみ、緊張と真剣さでキュッととめられた口元が、弾き終わったあとにふわーっとゆるんで顔じゅうを口にして笑っていたのがかわいらしかったなぁ。隣で見つめる矢野顕子イッセー尾形のまなざしも親のようだった。


見られて良かった。本当にありがとうございます。


そのあと電話があって、「蔑ろにされている気がした」のは気のせいだとわかりました。

*1:ブレイン収録曲