ウチムラSkit

ウッチャン名倉潤友近さまぁ〜ず東京ダイナマイトによる純コント番組。 個人的にはこのメンツが同じフレームにおさまっているということ自体に興奮してしまったけど、冒頭のコント『交渉人』はその共演の贅沢さを無駄にしてしまった感じ。ウッチャンが犯人、さまぁ〜ず東京ダイナマイトが警部A・B、警察官A・Bという役まわりで、あとに出てくる名倉&友近の"交渉人"の引き立て役に徹し、犯人と警察チームのオモシロからみはなかった。まぁ1本目なので出演者紹介といったところでしょうか。友近を抱きしめた名倉の「お前、(体の線が)丸だな」に笑った(けどヒトのこと言えない)。
一番好きで安心できたのは2本目のニュースコント。ウッチャン演じる東西大学経済学部の円高(まどかたかし)教授のホゲホゲな口調が、ところどころで九州男児やアナウンス学院の先生*1を思い起こさせてニヤニヤしてしまった。友近も演技うまいから、もっと2人のコントが見てみたい。
駅で後輩を待つウッチャンと、そこに訪れる人々とのコント『ターミナル』シリーズを見ながら思ったのだけど、なんかウッチャン、若くなった? 肌の凹凸も減ってきれいになってたし、演技も今までと違うニュアンスを見せたりして、40歳を迎えたヒトに言うのもなんだけど「一皮むけた」って感じだった。しかも全然ベテラン臭がしないの。コント欲が満たされて若返ったんだろうか。 でもベンチから横回転して落ちるコケ芸はさすが。頭から落ちてたけど何もなかったようにコント続行してたところもさすが。
あれだけウッチャンとベッタリラブラブなさまぁ〜ずなのに*2、一緒にコントをやったのは実は今回が初めてというのが意外。 ウッチャン&大竹さんのコンビネーションは良かったけど、やや大竹さんが控えめに感じた。もっとプッシュできるおいしい役ばかりだったので今後も一緒にやることがあればがんばってほしい。 それから、役に入り込む職人ウッチャンだけど、三村さんのあまりのセリフのおぼつかなさにだけは何度も噴かされていて、2人の関係性が見えるようでほんわかした。
東京ダイナマイトは今回、与えられた役を台本どおりにきっちりこなしたという感じ。まぁこれはしょうがないよね。ハチミツさんが子ども役、という出オチ担当になったのは笑ったけど、全体的には「おためし起用」。でも数いる若手芸人の中から東京ダイナマイトをキャストしたのはすごいと思う。今後も出演する機会があるなら、ぜひ東京ダイナマイトワールドにウッチャンを迎えてほしい。
「おっ」と思ったのは、迷子のアナウンスコントにウッチャンが登場しなかったこと。番組名が『ウチムラ○○』でも全登場しないということに、ウッチャンがコント集団(ウッチャン+制作スタッフ)を主宰しているような印象が出た*3。今後にも期待が持てるね。このまま欲を出さずに『ウチムラ○○』で続けていってほしい。間違ってもゴールデンタイムにスペシャルやったり相方さんをレギュラー出演させたりせぬよう。あの人はコント芸人じゃなくてマルチタレントだから、ひっそりストイックなところよりも華やかな場所が似合うのです(褒めてます)。


ウッチャンがエンディングで「次回またお会いしましょう」と言って手を振ったのが嬉しかったのじゃす。次回も楽しみにしています。来年もよろしくお願いします。ウッチャンも良いお年を。

*1:ホリケンのキャラだけど

*2:つっても内Pだけか

*3:前回までの放送にもウッチャンが出ないコントはあったけど、あれはメンツ的に『笑う犬』の続きとして見ていたので特に何も感じなかった