オフィス北野ライブ2004 Vol.4

  • 8/25(水)19:00開演/しもきた空間リバティ

MC:北京ゲンジ

  1. サミーモアモア&けんたくん『ショートコント』
  2. ペースメーカー遠藤(東京サギまがい)『おじいちゃんの福袋』
  3. ガンビーノ小林『お笑い先生の特別講座』
  4. 赤P-MAN『現代未熟展・MOME』
  5. マキタスポーツ『アーティストたちからのギフト』
  6. ルビー浅丘モレロ『モレロ式広辞苑
  7. なべやかん『ライブ・インチョキ堂』
  8. 【ゲスト】パンクブーブー吉本興業)『男女の別れ』
  9. 【ゲスト】さくらんぼブービーサンミュージック)『ショートコント』
  10. 東京ダイナマイト『教習所−やさしい教官』
  11. 北京ゲンジ『オリンピック〜少年とおじさん』

※タイトルは適当

まさか自分がオフィス北野ライブに足を運ぶとは思わなかった。
東京ダイナマイトの出演をおととい知って、当日券狙うべく18時定時の会社を17:30に抜けて*1ダッシュで下北沢の会場に向かったら、全然余裕で買えてしまったよ。オイ!30分の気まずさ返せよ!あと、もうちょっとギリギリセーフ感が欲しかった。「残り3枚だったんですよ!間に合って良かったですね!」みたいな。なんなんだお前。夢見る乙女はめんどくさい。
開場時間から15分ほど過ぎた頃に入場。前2列がごっそり空いていて笑った。おそらく常連客は経験上うしろの席から座っているんだろうなーと思い、しかしせっかく来たのだから、と前から2列目の真ん中に座ることに。最前列に誰も座っていなかったので、実質ここが最前列みたいなもんだ。やばい、こんなに近くて水とかかぶったりしないかな・・・(杞憂)。
ライブが始まると、ステージ上のスクリーンへ黒地に白文字ゴシック体で「本日の出演者」が淡々と映し出されるのだけど、そのBGMがQUEENの『We Will Rock You』なの(笑)。もうQUEENは飽和状態だよ!いつの時代も笑いとQUEENは切り離せないね。
MC・北京ゲンジのフリートーク。2人して24時間テレビTシャツを着て登場、番組の裏話を披露してた。 番組内で曽我さんとジェンキンスさんの例の感動VTRが流れたあと、芸人クイズコーナーで「"サライ"という言葉の意味は?」という問題にガッポリ建設が「人さらい」って答えちゃって・・・とのこと。「あれはもう放送事故でしたね」「直後にガッポリ建設自身が画面の外へさらわれましたからね」だって。でもエンディングにはちゃんと登場していたガッポリ建設、「あの人たちだけ、人さらいへの思いを込めて歌ってたから」。
マキタスポーツさんの登場には驚いた。芸人だとは知ってたけど、オフィス北野に所属していたとは。 以前、私は知り合いを通じてマキタスポーツさんを紹介されたことがあり、そのとき「今度、グレート義太夫さんとライブやるんでよろしければ」とマキタさんはおっしゃっていたが、そうですか。義太夫さんと同じ事務所でしたか。くっそー、仲良くしとくんだった。しかしその紹介してくれた知り合い自体も今は疎遠だしな・・・。まぁ何が目当てって、結局東京ダイナマイトなんですけど(超失礼)。  そんなマキタさんのネタは超面白かったです。いろんなアーティストにインスパイアされた、という旨を「○○からギフトをもらった」と表現。わかりやすくいうと「もしも○○が□□を歌ったら・・・」というモノマネもしもシリーズ歌バージョンみたいな感じですね。「U2が歌うやしきたかじんソング」にはきょとんとしていた会場も、「椎名林檎が歌う『ヨドバシカメラ』」で大爆笑。巻き舌で目ぇひんむいてんのが似てた。 続いて「浜田省吾が歌う『ゲゲゲの鬼太郎』」は「♪ゲッゲッBIG MONEY〜」って、あぁGETでしたか、みたいな。最後の「カヒミカリィが歌う『ツッパリハイスクールボサノバ』」も最高だった。ささやくように。
なべやかんさんは「ライブ・インチョキ堂」として、公の場では見せられないようなVTRを持ち込んでいた。今回のテーマは「徹底的にやる!」ヒーロー編。アニメ『タイガーマスク』の最終回で、対戦相手の虎の穴のボスにマスクをはがされた主人公が怒り狂って相手をめった打ちにしているのがすごかった。確実に放送コードにひっかかるぐらい危険な描写。まさに"死闘"。目潰ししたり急所を狙ったり拳で顔を殴ったり、リングから叩き落してその場にあった実況席のテーブルを割って相手の腹にグッサリ刺したり、上へ投げ飛ばして相手を会場の照明へ宙吊りにし、殴る蹴るを繰り返したりして、血がポタリポタリと垂れる音すら聞こえるという。 アニメとはいえあまりの激しさに、はじめは客席も「ひぇ〜・・・」と退いていたけど、だんだん「・・・っていうかボス、ここまでされてもまだ死なないんだ?」という笑いに変わってきてたのが面白かった。   あとタイで作られた*2ウルトラマンもむごかった。1匹の怪獣の胸をでっかいフォーク状の武器でグッサグッサ刺したり、レーザービームか何かで怪獣の頭を攻撃したと思ったら、頭蓋骨だけ残して皮膚がズッポリ抜け落ちたり、あとウルトラマン兄弟(?)6人が1匹の怪獣を囲んでただひたすら蹴飛ばしているシーンとかがあって、やかんさんいわくこれは「リンチですね」。  でもこの頃の残酷な描写を持ったアニメや戦隊モノを見て育った年代には、凶悪な犯罪を起こす人があまりいない気がします、というお話。
パンクブーブーが炸裂してた。男女の別れ話からいつのまにかストリートファイトになるというような内容だったのだけど、あまりにバカバカしすぎて爆笑してたら細かいことが全部吹き飛んだ。というか元から頭に入ってきてない。 女役・ボケの佐藤さんの格好がとにかく酷かった(褒)。 わりと体格がいい人なのにパッツンパッツンのスカート履いてて、動くたびに短いスカートの裾が上がっていくから、しまいには股間丸出し*3になってしまって客席も相方も「ぅわー・・・」と苦笑い。さすがにオフィス北野ライブの客層だから「キャー!」とはならないのね。 でもそのどん退きの客席を見て佐藤さんが「オフィス北野なんかに負けるかぁ!吉本だってやったるんじゃ〜!」と叫ぶと、なぜか今度は拍手が湧き起こるという。私もつられて拍手したけど。なんかそれがやけに爽やかで感動的だったので、それまでのバカ一本槍コントも含めてパンクブーブーの評価が上がりました。
さくらんぼブービーのネタはテレビでも見たことあるものばかりだったけど*4、ライブ空間を利用したお遊びみたいなアドリブもあって面白かった。 会場いじり・・・というのかわかんないけど、コントの途中で急に客席を向いて「うわ、何この人たち」「・・・召使い」「何やってくれんの?」「この人は・・・鼻毛を抜いてくれて、この人は顔のうぶ毛を剃ってくれて・・・」とお客さん数人に召使いとしての役割を与えていたのがライブならではで嬉しかった。私も召使いとして指されたかったよ。 そしてなんと「ババ抜き」ネタが出てきて、ここでもかー!の『We Will Rock You』(笑)。1日の日記の中に3回も同じ曲名が出てくるなんてどういうことかね。 でもヒートアップした鍛冶くんの「Say!オーオ!」の応酬で、一瞬だけ会場は一体となったのがバカバカしくて気持ち良かった。
東京ダイナマイトは爆発してたよ、今回も。 ネタ冒頭は「最近の教習所は免許取るのも楽みたいですねー」「客商売ですからねー」みたいな漫才から始まって、そのあとはしっかりじっくりコント。教習所の教官(松田)がとにかく優しくて、生徒(ハチミツ)が運転席に座るなり「アメ食べる?」、生徒がアメの包み紙をむいて口に放り込むと「あ、紙は捨てとくから」と手を出してゴミを引き取るという(笑)。他にも「シートベルトを締めてくださいね・・・でも締めなくてもいいんですけどね」、「寒くない?毛布いる?いわゆるブランケットのことなんだけど。(「いらない」と言われ)そう、ノーブランケット・・・」、ついには生徒の携帯が鳴っても怒らずに代わりに出てあげるという甘やかしっぷり。ハンコとかもたくさん押しちゃうの。 松田教官のやさしさレパートリーがどれもこれもかわいらしい範囲の見当違いで、観客からも「かわい〜・・・」という女性の声が漏れていた。まさかオフィス北野ライブでそんな声を聞くとは思わなかったよ。私も胸の内で叫んだけどさ。あー大好き。ラブ。 でも正直な話、ハチミツさんは間近で見ると、むやみに「ラブ☆」とか言わせない感じのビジュアルです。それでも最後に愛は勝つのか。KANよ。
エンディングの告知タイム。 MCの北京ゲンジに「はい、次は東京ダイナマイト」と指されて出てきたのは東京ダイナマイトさくらんぼブービーの4人。私にとっては「キャ〜☆」なメンツだ。 しかし4人て、え、何?告知?と思ったら、ハチミツさんが言い出した。「このお笑いブームの中、僕ら東京ダイナマイトと彼らさくらんぼブービー、それからアンガールズの3組がよく"どのジャンルにも分けられない"と世間から言われているので、僕らのジャンルを考えました。『newシュール』と言います。僕ら3組はニューシュールです」。はぁ・・・さいで。 北京ゲンジの無法松さんが「そういう発言がニューシュールなのね」って、うまいことまとめなすった。  そんなnweシュールのダイナマイト&ブービーの4人は、エンディングじゅうずーっと仲良さそうにしゃべってて、こんな贅沢な様子をかぶりつきで見てもいいのかとかなり興奮しました。これで当日券1200円は安い。
それから、ハチミツさんが左腕にはめてたリストバンドが素敵だった。「俺」という刺繍が施されているもの。

*1:周りには「家がちょっと・・・」と濁して出てきた

*2:撮影がタイだったのか、タイの制作会社が作ったのかは聞き逃しました

*3:もちろん下着は履いてましたよ

*4:というか彼らのネタ構成は、基本的にアレに始まってアレに終わりますよね