ステージにはグランドピアノが1台。矢野顕子が1人。だけ。
「唄いたい歌を唄いたいときに唄いだすので照明さんが大変なの」とアッコちゃん。
事実、曲順どころか曲目自体が毎日変わっていた様子。
12/14はこんな感じでした。
- 風をあつめて(はっぴぃえんど)
- 横顔(大貫妙子)
- 愛について
- それだけでうれしい
- 春風(くるり)
- たいようのおなら
- ぼくがおとなになったら
- もしいちおくえんあったら
- PRAYER
- ばらの花(くるり)
- 青い空(くるり)
- 終りの季節(細野晴臣)《arranged by ReiHarakami》
- David 《arranged by ReiHarakami》
- night train home
- あたしンち
- ごはんができたよ
- 電話線
==アンコール==
ゲスト:森山良子
- おぼろ月夜
- 夏の思い出
- ちいさい秋みつけた
- 雪の降る町を
- さくら(森山直太朗)
<ゲストタイム終了>
- また会おね
==終了==
他の歌手の曲がいくつか見られますが・・・あのね、矢野顕子のカバーを侮ってはいけませんよ(笑)。近頃は何かとカバー流行りですけれども(某平井堅とか某島谷ひとみとかその他いろいろ)、あれはカバーでなくて「歌がうまい人のカラオケ披露」です。本当に。そんなんでお金をもらっているなんて、おばさんは許しませんよ。ぷんすかぷんぷん。
矢野顕子がカバーすると、そのアレンジ、まるで彼女のオリジナルの曲のようにガラリと雰囲気が変わります。それでいて、オリジナルのメロディや言葉は大切に暖めているような。ええと、そうだなぁ・・・オリジナルの曲が「ちゃんと音符に言葉をのせて歌っている歌」だとすると、矢野顕子のそれは「日記や手紙にメロディをつけている」といったような生き生きした感情が溢れているのです。うーん。これはもう、長々と説明するより一度聴いてもらわないことには(笑)。
アレンジといえば、レイ・ハラカミ氏(公式レーベル)による『終りの季節』『David』のアレンジがものすごくかっこよかったです。透明で鋭いのに厚くて濃い。宇宙に吸い込まれていくような気持ちのいい音でした。アッコちゃんは彼をして「素晴らしい解体をするの」といってましたが、むーん。明日にでもタワレコに行こうかと考えた次第です。 しかしそんな不思議でクールな音とリズムでも矢野顕子節にできるところがアッコちゃんは素晴らしい。と、結局ここにたどり着く。
冒頭のアッコちゃんの言葉にもあるように、今回のステージの曲目・曲順はアッコちゃん次第。アッコちゃんはMCのときもつねに鍵盤を撫でていて、普通のおしゃべりに節がついたなぁ・・・と思ったら歌になっていた、というかなり自由な構成で、照明さんもアッコちゃんがいつ歌いだすのか、と様子を窺っているようでした。「あ、歌が始まるのかな・・・」という感じでだんだん暗くな・・・るかと思ったら、「でね」と、またトークが再開したりして、照明さん、慌てて明るくしなおしてました(笑)。きっかけの確認とかは大変そうだけど、アッコちゃんの歌と会話しているみたいで、雰囲気はいっそう高まっていたと思います。